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生成AIアドバイザー認定試験 1級 合格体験記|難易度・勉強時間・出題範囲

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生成AIアドバイザー認定試験の1級を受験し、無事に合格できたので記録を残しておきます。生成AIパスポートやAI活用アドバイザーに合格していたこともあり、2時間ほどの勉強で挑みました。

なお、この記事は受験後に書いたものです。試験の制度や出題内容はその後変更になっている可能性があるので、最新情報は必ず公式サイトで確認してください。

受験日

2026年8月30日に、第3回 生成AIアドバイザー認定試験の1級を、大阪の公開会場で受験しました。

検定の概要

生成AIアドバイザー認定試験は、一般財団法人 全日本情報学習振興協会が実施する認定試験です。AI活用アドバイザー認定試験や個人情報保護士認定試験と同じ協会の試験です。

公式サイトでは「生成AIを安全かつ効果的に活用し成果へつなげるため、基礎知識からプロンプト設計、業務適用、評価・運用、リスク、法務・倫理、社内展開までの実践力を測る」試験と説明されています。AIの理論やプログラムを問うのではなく、生成AIを仕事で使いこなす側の知識を問う試験です。

項目内容
受験料1級:11,000円(税込)・学割8,800円/2級:8,800円(税込)・学割7,040円
試験時間1級:120分(10:00〜12:15)/2級:60分(10:00〜11:15)
出題1級:100問/2級:50問。公開会場はマークシート方式
合格基準正答率70%以上(難易度により調整あり)
受験方式公開会場(0円)・CBT(+1,500円)・オンラインIBT(+3,000円)
受験資格制限なし。1級・2級どちらからでも受験できる

(2026年8月時点の公式サイトの情報です)

比較的新しい試験で、私が受けたのは第3回です。次回以降の日程や申込期間は、公式サイトで確認してください。

出題範囲

出題は8つの課題と「その他」で構成されます。1級・2級とも範囲は共通です。

課題主な内容
第1課題 AIの基礎理解AIとは、機械学習、深層学習(CNN・RNN)
第2課題 生成AIの基礎理解生成AIの仕組み(LLM・拡散モデル・GAN)、トークン・パラメータ・学習データ、従来のAIとの違い、代表的な生成AIサービス
第3課題 プロンプトエンジニアリングプロンプトの考え方、役割指定・出力形式・文脈提供・Few-shot・Chain of Thought・制約条件などのテクニック
第4課題 活用ケーススタディ議事録作成、マーケティング、教育・学習、創作活動、コーディング支援
第5課題 リスクと限界、倫理・著作権・情報管理ハルシネーション、知識の更新限界、過度依存、著作権侵害、個人情報・機密情報の入力禁止、倫理原則、悪用リスク
第6課題 AIと人間の役割分担協働モデル、説明可能性、意思決定支援と責任、労働市場への影響
第7課題 AI導入における企業課題導入ポリシー、情報漏えい防止とセキュリティ、コスト管理、法規制・ガイドライン
第8課題 最新動向・将来展望マルチモーダルAI、AIエージェント、分野別の利用拡大、協働社会の未来
その他AI事業者ガイドラインなど

プロンプトエンジニアリング(第3課題)と活用ケーススタディ(第4課題)が範囲に入っているのが、他のAI系資格にはない部分です。

範囲は広く見えますが、公式の出題項目を数えると、8課題+その他が36章、その下の小項目は75項目です。1級は100問なので、単純に割ると1項目あたり1問程度しか出ません。1つの項目を深掘りしても得点にはつながりにくく、広く浅くが正解です。

合格基準

合格基準は正答率70%以上です。ただし「問題の難易度により調整し、正答率70%以下でも合格とする場合がある」とされています。1級は100問なので、単純計算で70問以上の正答が目安です。

合格率

合格率は公表されていません。受験者数や合格者数も、2026年9月時点では公式サイトに掲載が見当たりませんでした。

難易度・所感

1級の問題はすべて四肢択一です。「正しいものを1つ選びなさい」「誤っているものを1つ選びなさい」という素直な形式が中心ですが、「正しいものはいくつあるか」と正誤の個数を答えさせる形式も出題されました。

もう1つの特徴が、具体的なプロンプトの修正・作成を問う問題がそこそこあることです。公式サイトのサンプル問題にもあるとおり、Markdown記法(# は見出し、** は強調、- は箇条書き)の使い分けや、条件を整理したプロンプトとして適切な書き方を選ばせる問題が出ます。とはいえ、普段から生成AIを使っていれば問題なく答えられる程度です。さらに言えば、まったく使っていなくても、常識的に判断できる内容も含まれます。

また、同じ協会のAI活用アドバイザー認定試験にあるような、企業の具体的な活用事例を問う問題も出ました。ただし数問程度です。この手の事例情報を網羅的に押さえるのは難しいので、思い切って捨ててしまう手もあります。とはいえ、常識的に考えれば選択肢を絞り込めるものが多く、まったく歯が立たないわけではありません。

AIの基礎知識そのものは、生成AIパスポートなどの生成AI系の試験を経験していれば、上積みはほとんど必要ないと感じました。G検定と比べると、G検定のほうが範囲も深さも段違いに難しく、この試験の対策としては過剰です。G検定に合格している人なら、AIの知識面で困ることはまずありません。

そしてそれ以上に、常識的な思考や倫理観を問う問題が少なくありません。過度な依存のリスク、個人情報や機密情報を入力しないこと、出力を鵜呑みにせず人間が最終判断すること。こうした論点は、まったく勉強していなくても、素直に考えれば正解できるはずです。

全体としては、1級でも認定試験のなかでは簡単な部類でした。試験時間も1級で120分あり、100問を解いたうえで見直しまでできる余裕つき。時間に追われる試験ではありません。

なお、サンプル問題を解いた限りの判断ですが、2級は簡単すぎるという印象です。第3回から1級・2級の出題範囲は統一されたので、少しでもAIに触れているなら、はじめから1級を狙って問題ありません。

勉強時間

約2時間です。生成AIパスポート・AIスキル検定・AI活用アドバイザーなどで生成AIまわりの知識をひと通り押さえていたので、やったのは次の3つだけです。

  • 公式のサンプル問題(1級・2級)を解く
  • 申込特典の一問一答マスター230問を1周する
  • 公式の学習資料(PDF)を生成AIに読み込ませて問題を作らせ、要点を確認する

時間を測っていたわけではありませんが、合わせて2時間ほどというところです。

とはいえ、まったくの初学者が無対策で受ける試験ではありません。生成AIに触れたことがない人は、公式のSMART教科書や、生成AIパスポートの公式テキストなどで基礎を固めてから臨むのがよいと思います。

勉強方法

サンプル問題(必ず解く)

公式サイトにサンプル問題が1級・2級それぞれ公開されています。解説付きで、実際の出題形式・難易度がそのまま分かるので、受験する級だけでなく両方とも解いておくことをおすすめします。範囲は1級・2級で共通なので、2級のサンプルも十分に役立ちます。

私はサンプル問題は1級・2級とも満点でした。ここで大きく落とすようなら、本番はかなり厳しいでしょう。逆に、前述のプロンプト系の問題の雰囲気をつかむには、このサンプル問題がいちばんの材料です。

一問一答マスター(申込特典・必ず解く)

受験を申し込むと、無料で「一問一答マスター」が使えるようになります。230問の○×問題で、出題範囲をひと通りカバーしています。サンプル問題と並んで、これも必ず解いておきたい教材です。

私は1周した時点で9割以上取れましたが、間違えた問題と、あいまいなまま正解した問題を確認しておくと安心です。本番は四肢択一なので形式は違いますが、問われる知識の粒度をつかむのに役立ちます。

学習資料(公式PDF)

公式サイトの学習資料には、次の2つの公的資料へのリンクが用意されています。出題範囲の「その他 AI事業者ガイドラインなど」に対応する部分です。

  • 「AI事業者ガイドライン(第1.1版)」(総務省・経済産業省)
  • 「人間中心のAI社会原則」(内閣府 統合イノベーション戦略推進会議)

どちらもボリュームがありますが、この2つは生成AIパスポートをはじめ他のAI系資格でもよく問われる部分です。PDFを通読するより、そうした試験の問題を解いて要点を押さえるほうが手っ取り早い。私はそれに加えて、PDFを生成AIに読み込ませて問題を作らせ、要点を確認しました。通読せずに要点だけさらうにはこの方法が早いです。

他のAI系資格の知識

AIの基礎知識は、生成AIパスポートの勉強でカバーできます。生成AIの仕組み、著作権・個人情報まわり、AIをめぐるルールといった範囲がかなり重なるためです。加えて、無料で受けられるAIスキル検定も、プロンプトや業務活用の観点で役に立ちます。

公式講座(SMART合格講座)

公式のオンライン講座として、協会の「SMART合格講座」に生成AIアドバイザー向けのSMART教科書とSMART答練が用意されています。動画中心で、スマホでスキマ時間に進められる構成です。

講座内容受講料(税込)
SMART教科書講義動画(1級 約7時間40分/2級 約4時間44分)。視聴は申込日から3年間11,000円 → 1級試験と同時申込で1,980円(2級試験と同時なら7,700円 → 1,430円)

私は使っていませんが、SMART教科書を試験と同時に申し込む場合の価格は、2026年9月時点では協会の他のSMART合格講座と比べても格安な設定でした。公式テキストも問題集もない試験なので、独学に不安がある人や、生成AIをあまり触っていない人は、申込時にセットにしておくと安心だと思います。逆に、すでに他のAI系資格を持っている人なら、サンプル問題と一問一答マスターだけで十分です。

なお、もう1つの講座であるSMART答練は、1級で40問と問題数が少ないわりに5,000円(試験と同時申込の場合)でした。

試験当日

大阪の公開会場で受験しました。同じ教室では、生成AIアドバイザーの2級のほか、情報・サイバーセキュリティ(管理士/初級)、個人情報保護実務検定(1級)という、同じ協会の別試験も並行して実施されていて、全員で50人以上いました。試験時間が試験ごとに異なるので、途中で別試験の人が退室していきます。

1級は解答時間が120分で、私は解き終わるまでに90分ほどかかりました。残りは30分ほどなので、100問すべてをもう一度解き直す余裕はありません。ただ、気になった問題をさっと見直したり、迷った問題にじっくり時間をかけたりするくらいの余裕はあります。

結果

合格できました。合格発表は2026年9月17日で、マイページから確認できます。

第3回 生成AIアドバイザー認定試験1級の合格発表画面。「合格 おめでとうございます!」と表示され、合格証書及び認定カードについての案内がある(氏名は黒塗り)。
合格発表の画面(氏名は伏せています)。

試験後には資格者部会のサイトで解答速報が公開されるので、発表を待たずに自己採点ができます。自己採点は100問中96問正解でした。

前述のとおり、AIの基礎知識は他のAI系資格の勉強でカバーでき、この試験ならではのプロンプト系の問題も、サンプル問題と一問一答マスターで対応できました。2時間ほどの勉強でこの点数だったことからも、1級でも難易度は高くない試験だと思います。

合格証書と認定カードは後日郵送されます。第3回は発表画面に発送日が9月30日、到着は10月7日前後の見込みと案内されていて、案内どおり10月上旬に合格証書と写真入りの認定カードが届きました。合格証書は、この記事の冒頭に載せている画像がそれです(証書番号・氏名・生年月日はマスクしています)。

合格者特典

合格者には、合格証書と写真入りの認定カード(有効期限つき)が発行されます。また、合格者は級ごとのロゴをダウンロードでき、名刺などに印刷して資格の保持をアピールできます。ロゴのダウンロードは認定カードの有効期限内のみ可能で、有効期限は更新手続きで延長できます。

まとめ

生成AIアドバイザー認定試験は、生成AIの仕組みからプロンプト、業務活用、リスク・法務までを幅広く問う試験です。範囲は幅広い一方、1項目あたりの出題は1問程度なので、広く浅く勉強するのが向いています。

公式テキストも公式問題集もまだない試験ですが、公式のサンプル問題と、申込特典の一問一答マスター(230問)が対策の中心になります。すでに生成AIパスポートやAI活用アドバイザーを持っている人なら、上積みは少なくて済みますし、独学に不安があれば試験と同時申込で格安になるSMART教科書という手もあります。