個人情報保護士認定試験 合格体験記|難易度・勉強時間・合格率
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第82回の個人情報保護士認定試験を受験し、無事に合格できたので記録を残しておきます。
なお、この記事は受験後に書いたものです。試験の制度や出題内容はその後変更になっている可能性があるので、最新情報は必ず公式サイトで確認してください。
受験日
2026年3月15日に、第82回 個人情報保護士認定試験を受験しました。
検定の概要
個人情報保護士認定試験は、全日本情報学習振興協会が実施する認定試験で、個人情報保護法やガイドラインに基づいた知識と、適切な取り扱い・安全管理の力を認定するものです。
出題は「課題I(個人情報保護の総論)」と「課題II(個人情報保護の対策)」の2分野、合計100問です。試験時間は合計150分。公開会場のほか、CBT・オンラインIBTでも受験できます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 受験料 | 11,000円(税込)。CBTは別途会場費2,000円 |
| 試験時間 | 150分(課題I・課題II合計) |
| 出題 | 課題I・課題II各50問の計100問 |
| 合格基準 | 課題I・課題IIそれぞれで正答率70%以上(難易度により調整あり) |
| 合格率 | 平均37.3%(難易度のページ)または41.5%(試験概要のページ)。公式サイト内でも記載が異なる |
| 受験方式 | 公開会場・オンラインIBT・CBT、年4回 |
(2026年6月12日時点の公式サイトの情報です)
なお、この試験の勉強は他の資格・検定試験に大いに役立ちます。個人情報の取り扱いを問う問題は、いま多くの試験の出題範囲に入っています。実際に私が受けた試験でも、G検定・DS検定・生成AIアドバイザー認定試験・AI活用アドバイザー・ビジネス実務法務検定2級・ITパスポート・情報セキュリティマネジメントなどで個人情報に関する出題がありました。保護士の勉強をひと通りやっておけば、これらはまず解けるはずです。個人情報保護士を先に取っておくと、あとの試験が楽になります。
受験資格
受験資格は特になく、誰でも受けられます。
なお同じ協会には、より易しい位置づけの「個人情報保護実務検定(1級・2級)」もあります。どちらを受けるかは後述の難易度で比較しています。
合格基準
課題I・課題IIのそれぞれで70%以上の正解が必要です。
出題内容
出題の半分ほどはセキュリティ関連です。常識的に解ける問題も結構あり、「ITパスポート試験」や「情報セキュリティマネジメント試験」を勉強していれば、すんなり解ける問題が多いと思います。とはいえこの試験特有の論点や問題の癖もあるので、過去問は見ておいたほうがよいです。
出題形式は4肢択一式で、多くは「最も適切・不適切なもの」を選ぶ形です。問題文は少し長めですが、過去問に慣れていれば、文末などの表現でほとんどすぐに判断できました。
難易度
結論としては、毎日少しずつ勉強すれば無理なく合格できる範囲の試験です。私の勉強時間は、後述のスタディングの記録で約30時間(2周)。これに公式の精選問題集を1周と、アプリで過去問5回分を加えて、合計では30時間を少し超えるくらいでした。期間としては2〜3か月みておけば十分でしょう(スタディングの記録は64日間でした)。
勉強を始める前は、公式サイトの参考問題を見て、設問の文章量が多く難しそうな印象を受けました。ただ実際に勉強してみると、覚える範囲としてのボリュームはそれほど多くありません。条文を細かく暗記していなくても、重要事項を押さえて「なんとなく覚えている」状態になれば判断できる問題が多い。
試験時間150分・100問という数字も、はじめは大変そうに見えます。実際には、解くだけなら半分ほどの時間で終わりました(後述の試験当日のとおりです)。時間切れを心配する試験ではありません。
そのうえで、公式サイトの平均合格率は37.3%(または41.5%)で、決して高くはありません。無対策で臨むと難しいでしょう。課題I・課題IIそれぞれで70%という足切りもあるので、範囲はまんべんなく仕上げておきたいところです。
対策としては、基本をひと通り学んだあとは過去問がいちばん効きます。四肢択一の問題文は少し長めで最初は面食らうかもしれませんが、出題には癖があり、選択肢の末尾や、ポイントとなる用語を見るだけで、適切・不適切がかなり判断できます。この癖は過去問を解いていれば自然と身につきます。
個人情報保護実務検定との違い
同じ協会の「個人情報保護実務検定」は、公式サイトでより易しい位置づけとして案内されています。公式の出題項目を小項目まで突き合わせると、違いは次のとおりです。
| 項目 | 個人情報保護士 | 実務検定1級 | 実務検定2級 |
|---|---|---|---|
| 問題数・試験時間 | 100問・150分 | 100問・120分 | 80問・90分 |
| 合格基準 | 課題I・課題IIそれぞれ70%以上 | 全体で70%以上 | 全体で70%以上 |
| 課題I 個人情報保護法(第1〜10編) | 38項目 | 38項目 | 38項目 |
| 課題I マイナンバー法(第11編) | 9項目 | なし | なし |
| 課題II 情報セキュリティ対策 | 18項目 | 13項目 | 11項目 |
課題Iの個人情報保護法の部分は、小項目まで実質同じです(法29条・30条の項目名など、表現が違うだけの箇所はあります)。違いは残りの2つです。
- マイナンバー法(保護士のみ): 課題Iの第11編。総則・個人番号・個人番号カード・特定個人情報・法人番号・罰則などの9項目です。ただし分量は小さく、出題数は10問です(公式サイトに内訳の記載はありませんが、過去問を見ると毎回10問で固定されています)。ついでに勉強しておける程度の追加にすぎません。
- 課題IIの情報セキュリティ対策(保護士のほうが細かい): 保護士だけにある小項目は「情報セキュリティ」「脅威と脆弱性に対する理解」「個人情報の洗い出しと管理」「規程文書(内部規程)の整備」「委託先の監督」の5つです。また、実務検定の2級は「技術的セキュリティ対策に関連する知識」「技術的安全管理措置の実施項目」(=第4編 情報システムセキュリティ)が範囲外で、1級と2級の違いはこの2項目だけです。
まとめると、保護士は実務検定1級に「マイナンバー法」と「セキュリティ対策の細部」を足したものという関係です。差はそれほど大きくないので、どちらか一方なら保護士を選ぶのがおすすめです。特段難しい試験でもないので、いきなり個人情報保護士を受けるとよいでしょう。
勉強方法
スタディング
メインで使ったのはスタディングです。ちょうど個人情報保護士の講座があったので受けた、と言ってもいいくらいで、知的財産管理技能検定2級と並行して勉強しました。学習スタイルは知財検定のときと同じく、ほぼ毎日ランニングマシンで走りながら動画を視聴し、問題を解いていくやり方です。
試験日の3月まで時間があったので、動画を倍速で見るなどして2周目もしています。スタディングに記録された学習時間を見ると、合計で30時間ほどでした。

この試験は過去問の入手が難点なのですが、スタディングには過去問が少し収録されています。直前期にまとめて復習すると効果的でした。
また、スタディングには合格お祝い制度があり、合格を報告するとAmazonギフト券2000円分がもらえました。
ともだち紹介キャンペーンがお得
スタディングは、アカウントを作る前に「ともだち紹介キャンペーン」を使ったほうがお得です。割引価格からさらに割り引かれます。紹介してくれる人がいなければ、@jz5 にリプライしてもらえれば紹介します。
一問一答合格マスター
受験を申し込むと「一問一答合格マスター」という問題集がもらえ、オンラインで学習できます。2択で実際の出題形式とは異なりますが、似た問題が出るので、必ず正答できるようにしておいたほうがよいです。ただ、さすがにこれだけでは不十分な印象でした。
問題集
過去問を参照するために、公式の問題集を使いました。
改訂新版 個人情報保護士認定試験 公式精選問題集
全日本情報学習振興協会 編集部
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本番でもほぼ同じような問題が出題されます。どこを変更して不適切な設問にしているか、といった設問の癖をつかむことが、そのまま試験対策になります。
アプリ
少し使いにくさはありましたが、過去問を参照できるアプリも利用しました。これだけでも、ほとんど試験対策になりそうな気がします。
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試験当日
受験方式はIBT・CBT・会場から選べます。ただIBTやCBTは料金が少し上がるうえ、試験問題を持ち帰れず、自分の解答もメモできません。そのため、会場でのマークシート方式を選びました。
会場では、同じ協会の別の試験も同じ部屋で行うという珍しいスタイルでした。試験時間が異なるので、途中で別の試験の人が退室したりします。
150分と長丁場で大変です。解くだけなら半分も時間はかかりませんでしたが、途中退席が禁止なので、残り時間はもう一度ゆっくり解き直して見直しをし、時間をつぶしました。初めて見るような問題も3割ほどあった印象です。
結果
試験の1週間後ほどに解答速報が出るので、自己採点ができます。自己採点では課題I・課題IIがそれぞれ48/50、47/50でした。
合格発表
合格発表は受験から約3週間後です。私の場合は3月15日に受験し、4月3日にWebの合格発表ページで結果を確認できました。合格発表の画面には、合格証書などの発送日は4月15日と案内されていました。

Q&A
検索でよく調べられている点について、この記事の内容からまとめておきます。
- 個人情報保護士の難易度は高いですか?
- 毎日少しずつ勉強すれば、2〜3か月で無理なく合格できる範囲の試験です。私の勉強時間は約30時間強でした。公式の参考問題は設問の文章量が多く難しそうに見えますが、重要事項を押さえておけば判断できる問題が多く、試験時間150分に対して解答は半分ほどの時間で終わりました。ただし公式サイトの平均合格率は37.3%(または41.5%)と高くはなく、課題I・課題IIそれぞれで70%以上という足切りもあるため、無対策で臨むと難しいでしょう。
- 勉強時間はどれくらい必要ですか?
- 私の場合はスタディングに記録された学習時間で約30時間(64日間で113回の学習)でした。動画を倍速で見て2周し、これに公式の精選問題集1周とアプリでの過去問5回分を加えた合計で、30時間を少し超えるくらいです。期間としては2〜3か月みておけば十分だと思います。
- 個人情報保護実務検定と個人情報保護士のどちらを受けるべきですか?
- 公式の出題項目を比べると、個人情報保護士の範囲は個人情報保護実務検定1級の範囲にマイナンバー法を加えたものです。マイナンバー法は分量が小さく、出題数も10問(公式に内訳の記載はありませんが、過去問を見ると毎回10問です)なので、ついでに勉強できる程度の差です。どちらか一方なら保護士でよいと思います。保護士が特段難しいわけではないので、いきなり保護士を受けるとよいと思います。
- 会場・CBT・オンラインIBTのどれで受けるのがよいですか?
- 私は公開会場のマークシート方式を選びました。CBTやオンラインIBTは受験料に会場費などが上乗せされるうえ、試験問題を持ち帰れず自分の解答もメモできないため、あとで自己採点や復習ができません。解答速報で自己採点したい場合は会場受験が向いています。
- 効率のよい対策は何ですか?
- 基本をひと通り学んだあとは過去問がいちばん効きます。四肢択一の問題文は少し長めですが出題に癖があり、選択肢の末尾や、ポイントとなる用語を見るだけで、適切・不適切がかなり判断できます。公式の精選問題集や、申込特典の一問一答合格マスターで、どこを変えて不適切な選択肢にしているかをつかむのが近道です。